スクール of うどん
緒方家でうどんのうまさに目覚めた私は香川での観光スポットである金比羅さんへ
参道に立ち並ぶうどんやに興味津々。
とそこにある一枚の看板が目に入ってきた
「中野うどん学校」...
うどんの学校!!
小麦の質とかを調べるのか!?
それとも目隠ししてどこのうどんかを当てる「ききうどん」でもするのか!?
入学試験は”うどんにおける精神構造とその波及効果”なんて言う論文を書かされるのか!?
とりあえず少し覗いてみると何のことはない.ただの土産物屋。
ただし2階にあがる階段に”うどん学校体験入学...”等と書いてある
「体験でも良い裏口でも良い.うどんの.うどんの学校に入ってみた〜い」
と思った私は校長らしき人(エプロンしてレジに立っていたオヤジ)に
「う.うどん学校に入学させて下さい」と恥を忍んでお願いしてみました。
校長は一瞬私のすごい勢いにたじろいだもののつぎの瞬間悲しそうな顔をして言いました。
「ごめん、ニイちゃん。2人から受付してるんよ」
うっ.今までの人生で受験と言うものに失敗した事のない私でしたがここで始めて壁にぶち当たりました。
しかも独りだからと言う理由で...
なんて惨い....
これが大人の世界なのか....
土産物屋の前で泣き崩れる訳にも行かず.とりあえず店内を物色。
全国土産物大賞(そんな賞あったんや)受賞という”うどん手打ちセット”(うどん粉.麺棒.塩.うどん作りのレシピ)を購入。
レジにて校長(かどうかしらんけど)にお金を払うと.私のうどん学校入学失敗の虚脱感を哀れに思ったのか
「今2階でうどん打っちょる人おるから見ていく?」
と優しい声をかけてくれました。
涙目でうなずき2階に上がるとおばちゃん2人が「きゃっきゃっ」言いながら麺棒でうどんを延ばしてました。
校長の話によるとここではすでに寝かせてあるうどんを延ばし.切り、湯がき、食べるという、うどん作りのクライマックスを体験できるそうです。
そこで延ばしのテクニックを盗み見た私は、うどんに取り憑かれたままうどんの聖地香川県を後にしました。
(次に向かった徳島は鳴門で初めて口にした食べ物は”わかめうどん”でした)
びろびろが...
その後四国の観光名所を「うどん学校」入学失敗の失意に打たれながら巡った私は
大阪に帰ってから早速独学でのうどん作りを始めました。
まずは「中野うどん学校」で購入した手打ちうどんSETで作ってみる事に
レシピに添ってまずは付属の小麦粉に塩水をまぜこねる。
これが粉に対して水の量が少なすぎるのでは?と思うぐらいかさかさ。
でもここで焦って水を足したりしてはいけません。
それとまぜる塩水の塩分濃度でうどんの腰やねばりが変わってくる様です。
そのかさかさのとても食品だとは思えないものをビニール袋で寝かせる事数時間(季節によって寝かせる時間は変わります)。
取り出した固まりはしっとりなめらかな固まりに変化してます。
少し感動すらするその変化した固まりを今度は足を使って踏み締めて腰をだしていきます。
そのまま踏み付けてしまうと足にうどん粉が一杯付いてしまうし食べる時に確実に変な香りがするでしょうから
丈夫な袋に入れてから踏んでいきましょう。(我が家では米の袋を利用してます)
5分から10分.うどんの外から内に向かって踏み締め表面を滑らかな状態に丸め.もう一度袋に入れ更に数時間寝かせます。
さてここからうどん作りのクライマックス。
麺棒を使って延ばし広がった生地を折り畳んで着るという行程です。
これはやって慣れていくしか無いのですが.延ばすのに慣れてあまり薄く延ばし過ぎてもうどん自体の腰がなくなってしまうのでトライ&エラーの繰り返しでしょう。
うどん同士が引っ付かないように打ち粉をするのですがコーンスターチが良いなどという意見もありますが無ければ普通の小麦粉でも充分です。
それと広げたうどんをびょうぶのように畳んで自分の求める幅に切っていくのですがその感触がなんとも言えず気持ち良い〜のです。
シトサクッ!というかヌスブツッ!というか独特の感触です。
今ではこの感触を味わいたいが為にうどんを打つ程です。
その出来たうどんを大きめの鍋で湯がき(15〜20分かかる)食べてみると
『う.うまひ〜』
決してきれいではないうどんですがうまい!!
延ばし方にむらがある為すごく分厚い部分や薄くなってびろびろのうどんというよりフィットチーネという部分があるがそれがまた旨い!!
特にびろびろの部分はワンタンを食べる時の”あつあつぶるぶる唇に付いたら大やけど”的な快感があります。
皆さんもぜひ一度お試し下さい。
近々レシピも掲載予定です。
これでうどんの真髄を知ったかと思った私はまだまだひよっこでした....
更にディープな讃岐うどんの世界をまだ知らなかったから.......
(まだまだつづく)
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